ランキングを“商品化”する企業群:番組『がっちりマンデー!!』の特集から読み解く構造と、意外な競合例

投資
きるは
きるは

どうも、『きるは』です!

今やランキングは単なる情報ではなく、
ビジネスそのものになっている――という主張を、

2025年10月5日放送のTBS系番組『がっちりマンデー!!』を通して紹介するよ。
番組の特集では、

オリコンME


アイスタイル(@cosme)


晋遊舎(LDK)

という3社のケースで解説していました。
でも、このビジネスモデルの特徴を知ると、
ランキングをマネタイズする会社」は他にも存在しそう。

この記事では、番組で紹介された3社を深掘りしつつ、
同じような企業例を挙げて、
ランキング・信頼・収益化の構図を描いてみたよ。

ランキングを“見せる価値”に変える時代背景

かつてランキング・比較情報は「第三者の意見」だったが、
現在は誰が評価したかが見えるかどうかで信頼性が変わる時代。


番組の導入部分でも、
「昔は誰がどう作っているか分からなかったが、
今は“作る人の名前・顔”を出すことで信頼度が上がり、
儲かる構造ができている」
という趣旨が語られていた。


この変化は、情報過多・消費者の目が肥えてきた今において、
“信頼担保”を一つの差別化資源にしているといえるね。

ランキングを収益モデルに変えるためには、2つの構成要素が必要だ:

  • 信頼性・透明性:評価者や評価方法が見える、または信頼できると認められること
  • 直接的マネタイズ手段:ランキングを使う企業側への提供(使用権、認証マーク、販促連動、広告、販売支援など)

以下、番組で扱われた各社を見ていこう。

ケーススタディ:番組で紹介された3社

2-1 オリコンME

  • 収益構造:顧客満足度ランキングの「マーク使用料」が主な収益源
    • 2024年には、ランキングだけで約23億円の売上を計上
    • 会社全体の売上は約49億円で、ランキングマーク使用料による割合が非常に大きい
  • ビジネスモデルの核
    • 企業は、自社商品の信頼性向上を目的に「顧客満足度ランキング」マークを使いたがる
    • 使い方・順位・表示方法で月額料金は数十万円〜数百万円と幅がある
  • 強み/リスク
    • 強み:信頼性を担保しやすい、マーケティング活用しやすい
    • リスク:公平性を疑われる可能性、マークの信頼性毀損のリスク
きるは
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確かに、よく企業の広告で「顧客満足度○位」の表示はみるよね。

あれは勝手に使っていいわけじゃなくて費用を払ってたんだね。

2-2 アイスタイル(@cosme)

  • 訪問規模と売上:月間約1,760万人の訪問、年間売上685億円
  • ランキング→販売の相関
    • 「ベストコスメ受賞」などのランキングに入る製品が販売に直結
    • 消費者は「ランキング入りした商品は良さそう」と感じやすい
  • ランキングロジックの秘匿性
    • 集計ロジックは“秘密プロジェクトチーム”が担当し、社長や会長も知らない構造
    • 「透明性を出さないことで操作疑惑を最小化」「差別化戦略」として機能している可能性
  • 強み/リスク
    • 強み:膨大な口コミデータとアクセス数、ランキング効果を販売に結びつける力
    • リスク:ロジック不明=操作疑惑、信頼を失うリスク
きるは
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ランキングロジックが広まると、

ランキング上位になるようにメーカー側も対策してきて、

正しい順位か信用できなくなるよね。

2-3 晋遊舎(LDK)

  • 発行部数・評価アプローチ:月間発行部数12万部
  • 徹底的なデータ化
    • 主観評価を排し、複数の項目で数値化・比較
    • テスト方式にこだわり、「客観性」を重視
  • 強み/リスク
    • 強み:信頼性を訴求できる雑誌という立場、第三者評価の立てられやすさ
    • リスク:コスト高、読者からの批判(例えばテスト方法の妥当性)
きるは
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番組では洗剤のテストをしていたけど、

そこまでやるのってくらいのこだわりだったよ!

オンエアを見逃した方は、
動画サービスの『U-NEXT』などでも見られるのでチェックしてみてね!

共通構造と対比:3社から見えるランキング事業の構図

3社に共通しているのは、「データの信頼性を軸にしたビジネス構造」
しかし、それぞれの収益モデルには明確な違いがあるよ。

企業ランキングの源泉主な収益源信頼の作り方
オリコンME顧客満足度調査ランキングマークの使用料調査設計の透明性
ブランド力
アイスタイル消費者のクチコミデータEC・広告・受賞効果コミュニティの
規模と公正性
晋遊舎(LDK)編集部による独自テスト雑誌販売公平性・忖度なしの検証

この3社を比べると、「信頼の獲得方法」は異なっていても、“信頼が収益を生む”という原理は共通しているね。

昔のランキングは「誰が決めたか分からない」ものだったけど、
現代のランキングは「誰が・どのように・どんな基準で作ったか」を明示することが価値となっているね。

おまけ:番組放送後の株価への影響

きるは
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番組放送後の株価の影響はあったのかな?

以下の株価を番組紹介前後で比較してみたよ。

オリコン(東証STD 4800.T)
(※正確には番組で紹介されたのはオリコンの子会社のオリコンME)

アイスタイル(東証PRM 3660.T)

銘柄放送前(10/3)放送後(10/6)(後-前)(差/放送前)
オリコン839821-18-2.1%
アイスタイル460471+11+2.4%
(参考)日経平均45,769.547,944.76+2,175.26+4.8%

・・・

・・・

やはり、10/6は高市総裁誕生から防衛やサイバーセキュリティー、核融合関連銘柄などを買う
「高市トレード」
一色だったのでほぼ影響なしという感じですね。

番組未紹介のランキング関連・類似ビジネス会社例

以下は、ランキングモデルそのものとは少し異なるかもしれないけど、「評価 → 信頼 → ビジネス化」の流れを持つ企業を調べてみたよ。

OpenWork(東証GRT 5139.T)

  • 概要:企業の働きがい・職場評価を社員口コミで可視化するサイト
  • 収益化可能性:企業に対して評点・口コミを使った採用広報ツール提供、有料求人広告枠、企業レポート販売など
  • 特徴:社員の内部情報をランキング/評価形式で可視化しており、信頼性・透明性がユーザー誘引力に直結

以上は公開情報を組み合わせての仮説・例なので、実際の収益構造までは公表されていない部分も多いので、その点は注意。

ランキングビジネスについて皆さんどう思いますか?

このランキングビジネスを見て感じるのは、
信頼」と「収益化」をどう両立させるかが鍵、ということ。


透明性を出せば操作の疑念を招く可能性もあるし、
秘匿性を強めれば信頼を失う可能性もある。
だからこそ、


 評価手法の厳密性
 第三者性の担保
 モニタリング機構
 クレーム対応


などが肝になるよね。

みんなは、ランキングビジネスについてどう思う?

  • 商品を選ぶとき、ランキング付き商品マークはどれぐらい信用する?
  • ランキングの評価ロジックが不明な場合、信頼性をどう判断する?
  • もし自分が評価事業をやるとしたら、どうやって不正疑惑を防ぎながら収益化する?

まとめ

『がっちりマンデー』特集は、ランキングをマネタイズする企業の構造を露わにしていたね。

オリコンME・アイスタイル・晋遊舎は、
それぞれ手法や強み・リスクに違いがあるけど、
「信頼 × 利用価値 × 収益化」という構図を体現していた。

さらに、OpenWork もこの構図に当てはめて考えることで、
ビジネスの広がりやリスクが見えてくるよね。

僕たちも、
「ランキングってどう作られているんだろう?」を意識しながら、
ランキングを利用・受け止める視点を持つと見え方が変わってくるかも。

きるは
きるは

本日は以上です、最後までご覧いただきありがとうございました!

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